28日後...
ゾンビよりもウィルスよりも、結局は人間が1番こわい。![]() |
原題/28 Days Latter
監督/ダニー・ボイル「スラムドッグ$ミリオネア」
脚本/アレックス・ガーランド
音楽/ジョン・マーフィ
あらすじ
イギリス。動物愛護活動をおこなっている若者数名がケンブリッジ霊長類研究センターに侵入し、動物実験に利用されているチンパンジーを開放した。しかし、チンパンジーは「レイジ・ウィルス」という、感染したものを凶暴化させるウィルスに感染していた。28日後。交通事故で昏睡状態だった主人公ジムは病院で目を覚ました。病院はおろか、街には誰もいなかった。「いったい何があったんだ?」

出演
キリアン・マーフィー=ジム
ナオミ・ハリス=セリーナ
ブレンダン・グリーソン=フランク
ミーガン・バーンズ=ハンナ
クリストファー・エクルストン=ウエスト少佐
感想
「ゾンビに襲われる恐怖を描いたホラーかな?」と思って鑑賞したのですが、これは良い意味で期待を裏切られました。もちろんホラー映画なので、「目を真っ赤に血走らせ、凶暴化した人間が全力ダッシュで襲いかかってくる」という恐怖はあります。


これはこれで怖いから面白いんだけど。
でも、この映画の本当の見どころはこういったホラーホラーした恐怖ではなく、「生き残ったところで救いがない絶望的な状況でどうするのか、どう生きていくのか」という、極限状態に陥った人間の醜さと美しさにあると感じました。
・いくらウィルスに感染しているとはいえ、元は人間だった人たち(?)をゲーム感覚で楽しみながら撃ち殺していく軍の人間のゲスさ加減。
・たとえ状況が絶望的であっても、お互いに支え合って前向きに生きようとしているフランク&ハンナ親子の明るさ。
・2人の影響を受け、「生き残ることがすべて」というドライな考え方を改めようとするセリーン、それに同調するジム。
・「感染が始まり4週間、目にするのは人々が殺し合う姿。感染の4週間前も同じ、そのまた4週間前も同じ」という、人間がどういう生き物なのかをいろいろと考えさせられるセリフ。
・「未来がない」と嘆く部下に対して「女を与える」という約束をするウエスト少佐の狂気。
などなど、見ていて気分が悪くなったところはあるものの、人間の善の部分と悪の部分の描写がリアルで面白かったです。

大変だからこそ、手を取りあって生きていくということ。
終盤で主人公のジムが何の前触れもなく、

雨(雪?)が降っている中、ジムが覚醒!
以上、本作はミストやES(エス)あたりの、人間のドロドロとした部分を描いた映画が好きな人なら楽しめそうかなと。
ちなみにこの映画、トレインスポッティングのダニー・ボイル監督作品ということもあってか、そこかしこで流れた音楽がすこぶる格好よかったです。
関連動画:In The House-In A Heartbeat/John Murphy |
作品オススメ度 ★★☆ 楽しめた
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余談
個人的には、序盤でジムが誰もいなくなった街をひとりさまよい歩いているシーンで漂っている、そこはかとない終末感がお気に入りです。

まさにゴーストタウンという感じ。映像としても美しい。
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サントラ
国内盤(視聴可) | 輸入盤 |
国内盤と輸入盤、収録曲はどちらも同じです。ちなみに、エンディングで流れたボーカル曲はBlue Statesの「Season Song」です。