亡国のイージス
話はイマイチなんだけど、真田広之がひたすらカッコいいおかげで最後まで見れてしまう映画。![]() |
監督/阪本順治「顔」
音楽/トレヴァー・ジョーンズ
原作/福井晴敏
あらすじ
イージスとはギリシャ神話における無敵の盾である。しかし、語るべき未来のないこの日本を守る盾に何の意味があるのか。※ 海上自衛官の宮津はイージス・ミサイルシステムを搭載した護衛艦「いそかぜ」を乗っ取り、政府に反乱をおこした。「艦とクルーを守るのが俺の任務だ」。いそかぜの先任伍長・仙石は艦を守るため、新人の部下如月を救うために「いそかぜ」に潜入する。※ グレー部分、本編冒頭の渥美(佐藤浩一)の独白を抜粋・編集
出演
真田広之=仙石先任伍長
寺尾聰=宮津弘隆
勝池涼=如月行
中井貴一=溝口
佐藤浩一=渥美 豊原功輔、谷原章介、岸部一徳
感想
冒頭でお話したとおり、真田広之が「この映画、彼のために作られたの?」と言ってもいいくらいに大活躍します。ただの1自衛官のクセして、あり合わせのモノで爆弾を作ったり、プロのテロリストと格闘戦をしたり、機転を利かせて外部とコンタクトをとったり。
最初から最後まで「艦とクルーを守る」という男前な信念が一切ブレないのもいいですね。
途中からヘタれキャラ炸裂の谷原章介にも笑わせてもらいました。
とはいえ、原作を読んでいない私には、仙石以外の登場人物についての描写や説明が少なく、頭に「?」マークが浮かぶこともしばしばありました。
そのため、他の登場人物にイマイチ感情移入できなかったのが残念ではありますが、真田広之が好きな人なら十分楽しめると思います。
個人的には、「戦争から60年間、この国は何をやっていたんだ、平和だったら国って呼べるのか?」とボヤく佐藤浩一に岸部一徳が「俺は平和っていうのは、戦争のスキマにあるものだと思う」と語っているシーンが印象的でした。

そのシーン。こういう話を「危険のない安全な場所で一服しながらできること」が平和っていうものじゃない?とも思います。
作品オススメ度 ★☆☆ イマイチ
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カメレオン 阪本順治監督、豊原功輔出演。
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