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エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 

登場人物が増えすぎて1人1人の見せ場が減ってしまったことは残念なものの、アクションの爽快感は健在。

DVDジャケット
2014年/アメリカ/126分/アクション
原題/The Expendables 3
監督/パトリック・ヒューズ
脚本/シルヴェスター・スタローン
音楽/ブライアン・タイラー
シリーズ作品(全3作)

あらすじ

バーニー・ロス率いるエクスペンダブルズ(使い捨て集団)は鍛え上げた己の肉体を武器とし、どんな危険な仕事でも引き受ける最強の傭兵部隊である。
ある日、バーニーは「武器商人ミンズの爆弾売買の阻止」という任務の最中にかつて自分が殺したはずの男・ストーンバンクスを目撃する。
後日、バーニーはCIA責任者のドラマーからストーンバンクスの捕獲を命じられるが・・・。

1
ハリソン・フォード キター! (゚∀゚)

出演
シルヴェスター・スタローン=バーニー・ロス
メル・ギブソン=ストーンバンクス
ハリソン・フォード=ドラマー
ジェイソン・スティサムリー・クリスマス
アントニオ・バンデラスガルゴ

感想

「ロッキー」「ランボー」で知られるシルヴェスター・スタローンの人望の元に集まった豪華ハリウッドスターの面々がドンパチをするだけの映画・エクスペンダブルズシリーズの第3作。

このシリーズの魅力はなんと言っても、シルヴェスター・スタローンやジェイソン・スティサムらハリウッドスターの面々が繰り広げる痛快なアクションです。

1作目2作目ともに頭を空っぽにして楽しめる映画として最高に面白かったのですが、「シリーズもの映画の続編はつまらないものが多い」という法則もあるので、本作は大丈夫だろうか?と不安半分、期待半分で鑑賞しました。

では、感想。

本作では新メンバーが増え、登場人物の総数が増えたことにより、結果として1人1人の見せ場が減ってしまっていたことは残念だったものの、銃撃戦や爆破、破壊といったシリーズ恒例のアクション&爽快感は健在で、相変わらず面白かったです。

では以下、本作の良かったところと気になったところを簡単に。


良かったところ(6つ)
1.ストーリーが意外と良かった。
1、2作目同様、「アクションが面白かったらそれでOK」という感じで、ストーリーには一切期待をせずに鑑賞したのですが、これが意外にも良かったです。


本作の大まかなあらすじ
ストーンバンクス(メル・ギブソン)の手により仲間が1人重傷を負い、エクスペンダブルズメンバー意気消沈。

バーニー(スタローン)は「これ以上仲間を危険な目にあわせたくない」という理由から、40代以上のベテランで構成された現チームを解散。

1人になったバーニー、20代の若い新メンバーをスカウト。新メンバーはいつ死んでもいいような命知らずの連中。

いろいろあって旧メンバーがもう一度合流。

新旧そろった新生エクスペンダブルズ強すぎヒャッハー!

ストーリー自体に大きなひねりはないのですが、1度仲違いをしたバーニーと旧エクスペンダブルズのメンバーが終盤で合流し、仲直りをするシーンでは、ベッタベタながらも見ていて思わず涙腺が緩んでしまいました。

特にバーニーとその右腕であるクリスマス(ジェイソン・スティサム)のラブラブな絡みは必見です。

バーニー「寂しかったよ」
クリスマス「俺もさ、このろくでなし」

とか、その仲の良さと言ったら、「もうお前らそのまま結婚しちまえよ」と言いたくなるくらいでした(笑

この2人は1、2作目でも軽口を叩き合うくらいに信頼しあっている仲だったのですが、本作ではそういった絡みがより多く描かれていたのが良かったです。
2.登場人物の実生活にまつわる小ネタが相変わらず面白い。
シリーズ1作目からおなじみ、登場人物にまつわる小ネタは本作でも健在で、面白かったです。

以下はその一例です。


・作中で刑務所に収容されていたドク(ウェズリー・スナイプス)がなんで捕まったのかを聞かれ、「脱税だ」と答える。
ウェズリー・スナイプスは実際に脱税で実刑判決を受け、収監されていた。

・バーニーとドラマー(ハリソン・フォード)が初顔合わせをした時のやりとり。
バーニーは「チャーチ(ブルース・ウィリス)が来る予定だった、チャーチはどうした」と言い、それに対してドラマーは「チャーチは忘れろ、彼の出番はなくなった」と返す。
製作当時ブルース・ウィリスは本作に出演する予定だったが、スタローン側と出演料の折り合いがつかず降板した。

こういう、気づいた人が思わずニヤっとするような小ネタっていいですよね。映画に詳しい人ほど楽しめるんじゃないかと思います。
3.ガルゴ(アントニオ・バンデラス)のキャラが最高にウザ可愛い。
2
近年ヒット作に恵まれないバンデラス、魂の叫び
デスペラード」「マスク・オブ・ゾロ」で知られる世界一顔が濃い俳優、アントニオ・バンデラス。

バンデラスは本作がエクスペンダブルズシリーズ初参戦で、ガルゴというスペイン系の傭兵として登場します。

ガルゴは「マシンガントークすら生温い」というくらいにおしゃべりのため、同業者からは嫌われており、誰からも雇ってもらえません。

そんな彼は何とかバーニー(スタローン)に雇ってもらおうと必死でアピールをするのですが、そのキャラクターがもういろいろと素敵すぎるんですよ。

・スタローンが「黙っていてくれ」と言っているにもかかわらず聞いてもいないことをペラペラとしゃべる。スタローンはウンザリ顔。
・仲間入りをOKされたときに全身で喜びのポーズをとる。
・エクスペンダブルズのメンバーと飛行機の中で初顔合わせをしたときもつまらない話を延々と続け、メンバーの1人に「(コイツのせいで)ツラい長旅になるぞ」とボヤかれる。

などなど、言い出したらキリがないくらいにキャラが立っていて、コイツがいるだけで場が和むというくらいに魅力的でした。

3
「なんとアントニオ・バンデラスが起き上がり、なかまになりたそうな顔をしてこちらを見ている!なかまにしてあげますか?」とかいうテロップが流れていそう。


アホなんだけど腕は確かで、決めるときにはしっかり決めてくれるというのも良かったです。ギャグ一辺倒のキャラかと思いきやちょっと暗い過去があったりして・・・という設定もグッド。

終盤で一瞬だけではありますが、両手に銃を構えて撃つ「通称デスペラード撃ち」も披露してくれます。私はこのシーンを見たときにいちバンデラスファンとして、恥ずかしながらもかなりテンションが上がってしまいました。
4.メルギブソンの悪役がハマっていた。
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メル・ギブソンは本作での悪役担当なのですが、ひとクセもふたクセもあるワル、という感じで渋さがあり、格好良かったです。

ペイバックといいキック・オーバーといい、メル・ギブソンはアウトローな役が実に似合いますね。
5.ハリソン・フォードの出番が思っていたよりもたくさんあった。
本作がエクスペンダブルズシリーズ初参戦となるハリソン・フォード。

今回の彼は体を動かすアクションこそないものの、ヘリを操縦してスタローンらのピンチを救う、会話シーンでちょくちょく登場するなど、思っていたよりも出番がありました。

今回のハリソンはてっきり顔見せていどの出番かと思っていたので、出番がちょくちょくあったのは嬉しいです。

これでベージュの帽子をかぶりムチを使って戦ってくれれば(インディ・ジョーンズ)もう何も言うことはないのですが、高齢(公開当時72歳)ですし、そこまで求めるのは酷なのでしょうかね。(ちなみに、スタローンは公開当時68歳)
6.出演者がみんな楽しそう。
5
出演者(特に1作目から出演しているメンバー)がみんな生き生きとしていて、楽しそうに演じているのが良かったです。

イメージとしては、いい年したおっさんが集まってみんなでワイワイやっているような感じです。
気になったところ(4つ)
1.新メンバーの影が薄い。
前述したとおり、本作では1作目からの旧メンバーに加え、新たに数名の新メンバーがエクスペンダブルズの一員となります。

しかし、新たに加わった新メンバーは濃いメンツで構成された旧メンバーに比べるとどうしても影が薄く、インパクト不足の感が否めませんでした。

ちょくちょく活躍はしているものの、私の知らない俳優が多かったこともあってか、あまり印象に残りませんでした。

本作の脚本を執筆したシルヴェスター・スタローンの中では「ベテラン俳優だけではなく若い世代の俳優も活躍させたい」という狙いがあったのかもしれません。

が、個人的には、エクスペンダブルズシリーズの魅力って「往年のハリウッドスターが一同に会し、鍛え上げた己の肉体を頼りに、CGとか最新の映像技術なんて知らんがな!というスタイルで爽快感と筋肉あふれるアクションを披露すること」にこそあると思っていますので、そこにわざわざ若い俳優を入れなくても・・・と感じてしまいました。

若い俳優のスタイリッシュなアクションが見たければ他の映画を見ればいいだけの話ですし、このシリーズではブルース・ウィリスの「RED/レッド」よろしく、ジジイTUEEEEE!という描写をもっと前面に押し出していって欲しかったなあと。
2.登場人物が増えすぎたせいで、結果として個々の見せ場が減ってしまった。
ライフルでの銃撃戦や戦車の砲撃、戦闘ヘリなど、アクションシーン自体は多いのですが、登場人物が増えたおかげで1人1人の見せ場が減ってしまっていたのが残念でした。

特に1、2作目で無敵の強さを発揮していたジェイソン・スティサムのアクションシーンが作中のトータル時間をあわせても1〜2分くらいしかなかったのが残念でたまりません。

とはいえ、映画のテンポを崩すことなく10名以上の出演者にキッチリ見せ場があったのは良かったですし、さすがだなあと思いました。
3.アクションシーンが銃を使ってのドンパチばかりで大味になっている。
登場人物それぞれに見せ場があったのは良いのですが、1作目や2作目に比べると近接戦闘での小気味の良いアクションが少なかったです。

銃でドンパチをやってるだけのシーンがやたら多く、「面白いんだけど、正直、見ていてあまり変わり映えしないなあ・・・」と感じてしまいました。

高齢のためあまり激しいアクションができない(ハリソン・フォード)、甲状腺の疾患のため運動ができない(ジェット・リー)など、やむを得ない事情もあったとは思いますので、仕方がないと言えばそれまでではあるのですが。
4.年齢制限が撤廃されたせいなのか、アクション描写がマイルドになった。
1作目や2作目では過激なアクション描写が多く、そのせいで視聴に年齢制限があったのですが、本作は年齢制限がなくなり、全年齢視聴可となりました。

そのこともあってか、本作のアクションの描写は前2作に比べると全体的にマイルドになっていたように感じました。

とはいえ、新メンバーの紅一点、ルナ(ロンダ・ラウジー)の軽快な近接格闘は見ていて気持ち良かったです。

6
ロンダ・ラウジーは現役の総合格闘家だそうです。

以上、気になる部分はあったものの、単純なアクション映画としての爽快感はバツグンにありました。

次回作の製作も決定しているそうですし、先が楽しみのシリーズですね。まだ参戦していない俳優もたくさんいるので、スタローンが元気なうちに続編をどんどん作っていってほしいなあと思います。

個人的には、スティーブン・セガールが参戦してくれれば何も言うことはないのですが、どうやらセガール本人に参戦するつもりがないようなのが残念。

参考:セガール、『エクスぺ』出演を拒否 嫌いな人がいるから - シネマトゥデイ

セガール以外では、ニコラス・ケイジやリーアム・ニーソン、ジョン・トラボルタ、ショーン・コネリー、クライヴ・オーウェン、キアヌ・リーブス、サミュエル・L・ジャクソン、マーク・ウォールバーグ、ブラッド・ピットあたりが参戦してくれないかなあと思っています。

しかしあれですね、10代や20代のころはもっと洒落っ気のある映画が好みだったのですが、30をすぎ、オジサンになってからは本作のような何も考えずに楽しめるアクション映画ばかり見るようになってしまいました。

人の感性って、年齢を重ねると変わるものなんですね。本作はそんな、むさ苦しいアクションが大好きなおじさんホイホイの映画です。

長くなりましたが、今回はこのくらいで。

7


作品オススメ度 ★★☆ 楽しめた

関連作品
エクスペンダブルズ
エクスペンダブルズ2
バトルフロント ジェイソン・スティサム主演
ラストスタンド アーノルド・シュワルツェネッガー主演
パトリオット メル・ギブソン主演

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ブルーレイ DVD

出演者一覧

1、2から続投のエクスペンダブルズメンバー
シルヴェスター・スタローン=バーニー・ロス エクスペンダブルズリーダー。
ジェイソン・スティサム=リー・クリスマス バーニーの右腕。ナイフの達人。
ドルフ・ラングレン=ガンナー・ヤンセン B級映画の帝王 射撃と空手が得意。
ランディ・クートゥア=トール・ロード 破壊工作と格闘技のプロ。
テリー・クルーズ=ヘイル・シーザー 銃火器のスペシャリスト。
ジェット・リー=イン・ヤン  マーシャルアーツの達人。

3からの新メンバー
アントニオ・バンデラス=ガルゴ ひたすらうるさいけど、腕は確か。
ウェズリー・スナイプス=ドク ナイフの達人。
ケラン・ラッツ=ジョン・スマイリー バイクの操縦と格闘技が得意。
ロンダ・ラウジー=ルナ チームの紅一点。近接格闘が得意。
グレン・パウエル=ソーン コンピューターが得意。凄腕のハッカー。
ビクター・オルティス=マーズ 兵器の扱いに長けている。

それ以外
メル・ギブソン=ストーンバンクス 武器商人。悪役。
ハリソン・フォード=ドラマー CIAの偉い人。
アーノルド・シュワルツェネッガー=トレンチ 民間軍事会社の経営者でバーニーの友人。
ケルシー・グラマー=ボナパルト 傭兵斡旋業者。バーニーとは旧知の仲。




トップへ|ページ上部へ|投稿日:2015/12/11

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