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Godzilla ゴジラ(2014年ハリウッド版)

ゴジラの登場が遅いうえ出番が少ないとか、怪獣映画として終わってる。

BRジャケット
2014年/アメリカ/124分/パニック
原題/Godzilla
監督/ギャレス・エドワーズ
キャッチコピー「世界が終わる、ゴジラが目覚める。」

あらすじ

1999年、日本。原子力発電所に勤めているジョー・ブロディは発電所のセンサーが検知した謎の振動を調べようとしていた。しかし、突如起こった原子炉の暴走により発電所は倒壊し、ジョーの妻サンドラは命を落とす。それ以降、発電所一帯は立ち入り禁止区域になった。
15年後、アメリカ。ジョーの息子・フォードの元に「日本に住んでいるジョーが立ち入り禁止区域に入り、逮捕された」という知らせが入る。ジョーは1999年の事故当時に何が起こったのかを調べようとしていた。

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出演
アーロン・テイラー=ジョンソン・・・フォード・ブロディ 海軍で働いている。
渡辺謙・・・芹沢博士
ブライアン・クランストン・・・ジョー・ブロディ
エリザベス・オルセン・・・エル・ブロディ
カーソン・ボルド・・・サム・ブロディ

本作のあらすじを簡単にまとめ

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・原子力発電所でメルトダウン事故があった場所には、ムートー(本作で敵役となる怪獣)という謎の巨大生物が眠っていた。
・モナークという組織に所属する芹沢博士らは、発電所跡地でムートーを監視していた。
・ムートーが目覚め、とりあえず街を破壊するなどして暴れていたところにゴジラが襲来。
・人間サイドはゴジラとムートーをどうにかする方法を模索し、右往左往する。

感想

1998年にアメリカで公開された「Godzilla(ゴジラ)」以来16年ぶりとなる、ハリウッド版ゴジラの第2弾です。

1998年のハリウッド版ゴジラ(通称・エメリッヒ版ゴジラ)では、

・ゴジラの体格が日本のがっしりとしたそれとはまったく違い、華奢でイグアナのように見える。

・日本のゴジラは基本的に無敵なのに、ハリウッド版のそれは銃弾やミサイルでダメージを受ける。

・日本のゴジラは人間なんて食べないのにハリウッド版では積極的に襲ってくる

・上記の理由から、エメリッヒ版ゴジラはもはやゴジラではなく、ただのモンスターパニック映画になっている。


などなど、かなりがっかりした記憶があるので、youtubeにあった予告動画で本作のどっしりとしたゴジラを見たときに「おおっ!? 今回は面白いんじゃね?」と期待して鑑賞したのですが、その期待は見事なまでに裏切られることになりました。


本作のイマイチだったところ(3つ)
1.ゴジラの登場が遅い&出番が少ない。
この手の怪獣映画やモンスター映画では、観客に「この映画は面白そう!」と興味を持たせるために、序盤で顔見せ程度に怪獣が登場することが多いと思うのですが、本作にはそういったものがありません。

ゴジラの背びれや尻尾など一部分のみ、しかも一瞬だけ登場しては人間ドラマにシーンが移り、また一部分だけ・・という展開がひたすら続くんです。

ゴジラの全身がようやく拝めるのは開始1時間にさしかかるあたりという遅さのうえ、場面が夜のため映像が暗くロクに見えません。さらにここまで登場をじらせておきながら、そのときの出番も一瞬だけで、その後すぐに人間ドラマへ移行するという有り様。

ゴジラの姿をまともに見ることができるのは開始1時間25分をすぎたあたり(もう終盤やないか!)からで、そのまともな出番でさえも夜の戦闘で映像が暗く、よく見えないという体たらくです。

映画評論家の間では、本作でのゴジラの出番の少なさを「いつ登場するんだ?というワクワクとハラハラを演出する効果があって良い」という好意的な評価もあるそうですが、いちゴジラ好きとしては、そんなものはどうでもいいです。

私が見たいのは、こんな出番の少ない恥ずかしがり屋のゴジラなどではなく、戦闘機や戦車の攻撃をものともせず、ネオンが灯る夜の都市を「放射熱線を吐きながら、巨大な足で踏みつぶしながら、尻尾を振り回しながら」傍若無人に蹂躙していく威風堂々としたゴジラなんですよ。

本作のゴジラの造形自体はなかなかのもの(もうちょっと痩せてもいいんじゃない?とは思うけど)ですし、人間の攻撃がまったく通用しない、破壊力抜群の放射熱線を吐くなど、良い点があっただけに、出番が少なかったのが残念です。

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2.人間ドラマが多いのに、その人間ドラマがつまらない。
本作ではゴジラの出番が少ない代わりに、人間ドラマが多いです。

その人間ドラマは父ジョーとその妻サンドラ、息子フォードとの絡みなど、序盤こそそれなりに盛り上がるのですが、中盤からは大して印象に残るところがありませんでした。

ゴジラの出番が少なくて人間ドラマも面白くないって、もうどこを楽しめばいいんだと。
3.渡辺謙の演じた芹沢博士がただの解説役になっている。
芹沢博士は、1954年に日本で公開された初代ゴジラでは、ゴジラを倒すことができる兵器オキシジェン・デストロイヤーを作り出したという、ゴジラシリーズの中でもかなり重要な役回りの人なんですね。

その芹沢博士の名前をもらっているにもかかわらず、本作の渡辺謙がしたことといえば、主人公のフォードと私たち視聴者に向けてゴジラとムートーの生態について説明したことと、軍の偉い人に「人間ではムートーに勝てないから、ゴジラと戦わせましょう」と進言したくらいです。

渡辺謙は個人的に好きな俳優さんなので、もうちょっと見せ場があれば良かったのになあと思いました。

あ、そうそう、ゴジラのことを他の登場人物が「ガズィーラ」と英語風の発音している中で渡辺謙だけがちゃんと「ゴジラ」と発音していたのは、分かっている感があって良かったです。

以上、かなりコキ下ろしてしまいましたが、続編の製作も決定(2018年公開予定)しており、続編には「キングギドラやラドン、モスラが登場するかも」という噂もありますので、次回作に期待したいところですね。

個人的には、「パシフィック・リムのような巨大ロボットが登場したら面白そう」という妄想をしています。(笑

また、本作に影響を受けてのことかどうかは分からないのですが、東宝が2016年公開を予定に、本家ゴジラの新作の製作を決定したそうです。こちらはエヴァンゲリオンシリーズの庵野秀明氏が監督とのことです。

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作品オススメ度 ★☆☆ イマイチ

関連作品
ゴジラ(1954年) 初代。
ゴジラvsデストロイア ゴジラ死す。
ゴジラ FINAL WARS ゴジラが無敵。
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 完全に悪役のゴジラも悪くない。
キングコング(2005年版)

洋画サスペンス〜へ|★☆☆へ

ゴジラとムートーの設定

レビューに書ききれなかったので補足程度に。

・本作のゴジラは日本版での「恐竜の生き残りが水爆実験の放射能で変異した」という設定とは違い、恐竜時代以前に生息していた古代の生物で、地球の放射線(核)を食べて生きているというもの。(核を食べる生き物とか、そんな無茶な)
・ムートーもゴジラと同じ時代に生きていた生物で、放射線が大好物。
・ゴジラ、ムートーともに人間に興味がない。
・ゴジラはムートーが嫌い。敵視している。
・ムートーもゴジラが嫌い。それ以外は、核物質を食べることと卵を産んで繁殖することしか興味がない。







トップへ|ページ上部へ|投稿日:2015/9/4

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