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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

完全に悪役に徹したゴジラの圧倒的な強さと凶悪さが素晴らしい。

BRイメージ
2001年/日本/105分/怪獣
監督/金子修介「平成ガメラ3部作」
音楽/大谷幸

あらすじ

昭和29年に日本を襲ったゴジラを防衛軍が撃退してから50年、人々はゴジラの恐怖をすっかり忘れてしまっていた。
ある日、アメリカの原子力潜水艦がグアム島沖で消息を絶った。潜水艦の救助に向かった防衛軍の広瀬中佐は、現場海域で巨大な生物の背びれのようなものを目撃する。
そのころ、新潟県で赤い怪獣が出現したり、鹿児島県で繭のようなものに包まれた若者の遺体が発見されたりと、日本の各地で不可解な事件が相次いでいた。
オカルト番組のリポーター・立花由里は一連の事件に「護国聖獣伝記」という民間伝説が関係していると考えるが・・。

防衛軍=本作独自設定の軍隊。

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バラゴンが映画のタイトルに含まれていないのですがそれは

出演
新山千春=立花由里
宇崎竜童(うざきりゅうどう)=立花准将(由里の父)
小林正寛=武田(由里の友人)
佐野史郎=門倉(由里の上司)
天本英世(あまもとえいせい)=伊佐山教授、渡辺裕之=広瀬中佐

本作のゴジラの設定(超悪役)




ある時には人類の味方であったり、またある時には倒すべき人類の敵であったりと、作品によっていろんな設定があるゴジラ映画ですが、今回のゴジラは超がつくくらいの悪役&攻撃的な性格をしています。

以下は本作のゴジラの大まかな設定です。

・基本の部分は1954年に公開された初代ゴジラの「古代の恐竜の生き残りが水爆実験の影響で巨大化した」という設定を踏襲。

・上記設定に本作独自の「ゴジラは太平洋戦争で亡くなった人たちの怨念が集まったもの(残留思念の集合体)」という、ややオカルトテイストな要素をミックス。


ザックリ言いますと、「人類が築きあげた文明(都市や街)をめっためたに破壊することで調子に乗っている人類を戒める」というゴジラ本来の目的(私はそう解釈しています)に「怨念」という復讐要素が加わった結果、純然たる悪役のゴジラができあがったというわけですね。



生き物らしさを感じさせないようにするためなのか、今回のゴジラの瞳の色は白一色。白目になるだけでこんなに凶悪な面構えになるんですね。


で、そんなゴジラから日本を守るために護国聖獣伝記に伝わるキングギドラ(魏怒羅)、モスラ(最珠羅)、バラゴン(婆羅護吽)ら3怪獣が立ち上がるというのが本作のストーリーです。

感想

「主人公らの人間ドラマや怪獣同士のド派手なバトル」など見どころはたくさんあるものの、何といっても、ゴジラの凶悪なまでの強さと容赦のなさが良かったです。

ゴジラ映画を何本か見たことがある方は分かると思うんですけど、ゴジラって、建物を壊すことはあっても、人間を直接殺すことってほとんどないじゃないですか。

でも、今回のゴジラは躊躇なく人間を攻撃するんです。しかも、足でドーンと踏みつぶしたり、中に人がいる建物ごと尻尾でなぎ払ったりと、かなり積極的に。


人間に直接熱線を吐くなんてゴジラさん鬼畜すぎます。


人間だけではなく、怪獣に対しての傍若無人っぷりもなかなかのものでした。その中でも、「ゴジラがバラゴンを一方的に屠るシーン」の痛々しさとシュールさは必見です。


ゴジラ(全長60m)とバラゴン(全長30m)。この体格差ではもう戦う前から勝負がついてますよね。



味方にまでこんな暴言を吐かれるバラゴンさん、かわいそすぎます。まあ、映画のタイトルに名前すら入れてもらえないくらいの弱さですから、仕方がないですね



もうやめたげてよぉ!



バラゴン逃げて、超逃げてー!


っとまあバラゴンはさんざんな扱いだったものの、その後に続く「モスラとキングギドラ、そして人間が力を合わせてゴジラに立ち向かう」という流れは見ていて胸が熱くなりました。

その中でも、モスラまでもが力尽き、絶望的な状況になったところでキングギドラが覚醒するシーンが最高に格好良かったです。


死にかけているギドラにモスラのエネルギーが集まってきて・・。



ドン!

このシーンは全ゴジラ映画の盛り上がりどころの中でもトップクラスに格好良かったです。「千年竜王・キングギドラ」という中二歓喜なネーミングも素晴らしい限り。


バトル以外では、主人公の由里とその父親の絡みが良かったです。

「取材のために危険な状況の中、ハンディカメラでゴジラを撮影しようとする娘」と「日本を守るため、しいては娘を守るためにひとり潜水艦に乗り込み、ゴジラと戦おうとする父親」。

ベタな設定ではあるものの、そんな父と娘が「危ないからやめろ!」「必ず戻るって約束して」など、お互いのことを想いあっているさまにはグっとくるものがありました。


このトーチャンがね、不器用でまた格好いいんです。


以上、バラゴンの扱いのひどさやご都合主義的な展開の数々など、気になるところはあったものの、完全に悪役に徹したゴジラも悪くないよなあと思える、なかなかの良作でした。




作品オススメ度 ★★☆ 楽しめた

関連作品
ゴジラ(1954年)
ゴジラvsデストロイア ゴジラ死す。
硫黄島からの手紙
ディープ・ブルー
オーロラの彼方へ 父と子の絆

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印象に残ったシーンをいくつか。

「ゴジラが山のてっぺんから顔をのぞかせているシーン」が初代ゴジラのそれと似ているんです。製作者の方は初代を意識して作ったのでしょうか。


本作
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初代ゴジラ(1954年)



「こんなマズい飯が食えるか!」とか言ってそう。しかもめっちゃキレてるし。



これは1998年に公開されたハリウッド版ゴジラのことでしょうか。(本作は2001年の映画)

この後に続く学生の「あれ、結局ゴジラだったんだろ?」「アメリカじゃゴジラと名づけたが日本の学者は認めていない」というやりとりが日本のゴジラ映画製作者の気持ちを代弁しているかのように思えます。やっぱりマグロ食ってるようなやつはダメだということですね、わかります







トップへ|ページ上部へ|投稿日:2014/8/18

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