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ゴジラVSメカゴジラ(1993年版)

人間側がクズすぎるとか、文句を言いたいところは山ほどあるものの、特撮映像の迫力とクオリティはすごいのひと言。

DVDジャケット
1993年/日本/108分/怪獣
監督/大河原孝夫
特技監督/川北紘一
脚本/三村渉(わたる)
音楽/伊副部昭
キャッチコピー「この戦いで、すべてが終わる」

あらすじ

1992年。国連G(ゴジラ)対策センターは前作(vsキングギドラ)のラストで海底に沈んだメカキングギドラを引き上げた。
G対策センターは、23世紀の未来で造られたメカキングギドラのロボット工学を解明・分析し、究極の対ゴジラ兵器・メカゴジラを完成させた。
一方、ベーリング海のアドノア島で翼竜のものと思われる卵が見つかった。
調査隊が卵を分析していると巨大な翼竜・ラドンが現れ、さらに今度は海からゴジラが現れた。
調査隊は命からがら、卵を日本に持ち帰るが・・・。

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出演
高嶋政宏=青木一馬
佐野量子=五条梓(ヒロイン)
小高恵美=三枝未希(超能力者)
原田大二郎=佐々木拓也(隊長)
中尾彬=麻生孝昭(Gフォース司令官)

本作の設定を簡単に

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・調査隊が日本に持ち帰った卵はラドンのものではなく、実はゴジラの同族・ゴジラザウルスのものだった。(ゴジラがラドンの巣に卵を産んでいた?)
・ラドンは卵のことを自分の子供だと思い込んでいる。(動物の托卵のようなもの)
・日本の研究所で卵からゴジラザウルスの幼獣ともいえる生き物「ベビーゴジラ」が誕生。
・ラドンとゴジラはベビーゴジラを守るため、日本にやってくる。
・国連G対策センターは日本を守るためにメカゴジラを発進。
・ゴジラとラドンは時には敵として戦い、時には共闘しながら、メカゴジラと死闘を繰り広げる。


・・・あれっ?これってもしかして、ゴジラとラドンはまったく悪くないんじゃないの!?

感想( 一部ネタバレあり)

本作は1984年に公開された「ゴジラ」からはじまる、平成ゴジラシリーズ7部作の5作目にあたる作品です。

公開当時に映画館で鑑賞したときに受けた「ゴジラVSメカゴジラ戦の迫力がすごい!」という印象もあり、それ以降も何年かに一度くらいは見たくなる衝動に襲われる、個人的にお気に入りの映画です。

今回、久しぶりに本作を鑑賞する機会がありましたので、ひと昔前の映画で今さら感はありますが、レビューをしていきたいと思います。

上記のとおり、何といっても、ゴジラVSメカゴジラ戦をはじめとする特撮映像の迫力とクオリティがすごかったです。

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この「まるでゴジラがそこにいるかのような臨場感」よ。


CG全盛の最近の映画に比べると、映像の美麗さでは確かに見劣りするのですが、生の迫力っていうんですかね。本作の特撮映像には、CGでは決して表現できないものがあるように感じました。

公開後20年以上たっているにもかかわらず、見ているうちにいつの間にか「うおお、すげー」と、画面に魅入っている自分がいました。

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ゴジラ映画恒例の日本各地破壊ツアーも健在。


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清水寺がー!


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夜のビル街を破壊しながらのしのしと歩く姿が映えますね。


7
熱線を吐くラドン。作中で「こいつもゴジラ並か!」と評されるだけあり、けっこう強いです。これ以外にも本作のラドンは見せ場が多く、普通に格好良いです。


8
主人公(高嶋政宏)が操縦する戦闘機・ガルーダ。メカゴジラと合体することでスーパーメカゴジラに。


ただ、映像はすごいものの、上述したように人間側の言動がクズすぎるのが気になりました。

「ゴジラとラドンから子供(ベビー)をさらっておいて、ただ子供を取り返しに来ただけの2頭を悪者扱いしてメカゴジラをけしかける」という展開には、さすがにもう少し何とかならんかったのかと思いました。(ベビーを囮にしてゴジラをおびき寄せるというひどい作戦もありました)

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懐かれていることもあり、ヒロインだけはベビーのことを真剣に考えてあげているような描写もあるにはあるのですが、そもそも論として誘拐はアカんよね、という話。


2ちゃんねる風に言うと、ゴジラ&ラドン「子供がさらわれたから助けに行ったら、恐ろしく強いロボット(メカゴジラ)に乗り込んだ誘拐犯(人間)にフルボッコにされた件」とか、そんな感じです。

さすがにこのひどさには、「人類は一度ゴジラに滅ぼされた方がいいのかもしれない」と思ってしまいました。

とはいえ、私はゴジラ映画ってそもそも単にエンターテイメントとしての面白さだけではなく、「経済や科学など、人間は自分たちが繁栄するために地球の資源や環境をはじめ、多くのものを犠牲にしてきたけど、それでいいのか?」といったメッセージ性もある映画だと思っています。

そのあたりのことを考えながら見ていると、本作の「人間側が悪者にしか見えない」という描かれ方も、これはこれでアリなのかなあとも思いました。


以下ネタバレです











そのおかげというのも変な言い方ですが、人間側が悪役にしか見えないこともあってか、最終局面での「ラドンが力尽き、ゴジラでさえとどめを刺される寸前まで追い詰められてからの逆転劇」はすごく盛り上がりました。


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メカゴジラの猛攻を受け、ゴジラは大ピンチに。というか本作のメカゴジラはかなり強いです。ゴジラがここまで追い詰められたこと自体、滅多にない気がします。


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ゴジラがとどめを刺される寸前に倒れていたラドンが目覚め、


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満身創痍で動けないゴジラの上に覆いかぶさり、


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自分の命と引き換えに、エネルギーをゴジラに分け与える。
(ラドンはメガザルをとなえた!)


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ゴジラのキズがかいふくした!
ゴジラのこうげき力があがった!
ゴジラのしゅび力があがった!
ゴジラのぜんしんに力がみなぎってきた!
ラドンはちからつきいきたえた。

まあメガザルにここまでの効果はありませんが、描写としてはこんな感じです。


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強い(確信)。もうこの時点でメカゴジラに搭乗しているパイロットのみなさんは戦意喪失気味です。


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ゴジラのこうげき、かいしんのいちげき!


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かいしんのいちげき!


とまあこんな感じで、ラストの山場は最高に盛り上がりました。バックで流れるゴジラのテーマも格好よかったです。

メカゴジラは最後こそパワーアップしたゴジラに手も足も出ませんでしたが、「ゴジラとラドンの相手を連続でしたうえ互角以上に戦う、戦闘機ガルーダとの合体&ド派手な戦闘シーン」など、見せ場も多かったです。
歴代ゴジラ映画に登場するライバル役の怪獣の中でも、かなりの強さでした。

以上、人間ドラマはいろいろと終わっているものの、そんなことが気にならないくらいに怪獣同士の戦いが熱く、かなり楽しめました。

映像が綺麗な最近の映画とはまた違う面白さがありますので、興味を持たれた方は、機会があればぜひ一度。

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メカゴジラ「へそビームをくらえ〜」


作品オススメ度 ★★☆ 楽しめた

関連作品
ゴジラ(1954年) 初代
ゴジラvsデストロイア ゴジラ死す。
Godzilla ゴジラ(2014年ハリウッド版)
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 ゴジラが悪役
ゴジラ FINAL WARS ゴジラが無敵

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余談:メカゴジラの格納庫がエヴァに似てる?

メカゴジラの格納庫と発進シーンがTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のエヴァ初号機のそれと似ているように感じました。

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格納庫の中で固定されているメカゴジラ。


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エントリープラグ注水?(空耳)いや何でもない


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これは・・・


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本作は1993年公開、TVアニメ版のエヴァは1995年公開。まあロボットアニメではよくある演出ですし、パクりがどうとかを言うつもりは一切ないのですが、それにしても似てるよな〜と。

もうひとつ余談。2016年に公開された映画「シン・ゴジラ」で本作のBGMが使用されているところがあるらしいです。

最後にもうひとつ、本作のキャッチコピーはこのページ冒頭にある「この戦いで、すべてが終わる」以外に「世紀末覇王誕生 誰もがこの戦いを待っていた。」というものがあります。

世紀末とか覇王とか戦いとか、なにかいろいろと某漫画を連想してしまうのは私だけでしょうか。


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トップへ|ページ上部へ|投稿日:2017/5/12

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