ヘラクレス(2014年)
筋肉ですべてを解決する、そんなヘラクレスがいてもいいじゃない。![]() |
原題/Hercles
監督/ブレット・ラトナー「ラッシュアワー」
原作/スティーヴ・ムーア
あらすじ
ヘラクレスは、神々の王ゼウスと人間の女性アルクメネの間に生まれた半神半人の男児である。成長したヘラクレスはヒュドラの退治やエリュマントスの猪の捕獲など、神々に課せられた12の難題を成し遂げたと広く知られている。でもこれ、実はただの作り話である。実際のヘラクレスは強じんな肉体と怪力を持ってはいるが、神の子などではない、ただの人間であった。
紀元前358年、ギリシャ。仲間とともに傭兵として生計を立てているヘラクレスの元にトラキアの王女ユージニアが現れた。ヘラクレスは王女に彼女の父親・コテュス王をレーソス率いる反乱軍から救ってほしいと依頼される。

見た目も中身も普通のおっさんだが・・?
出演
ドウェイン・ジョンソン=ヘラクレス
イアン・マクシェーン=アムピアラオス(預言者)
ジョン・ハート=コテュス王
リース・リッチー=イオラオス(ヘラクレスの甥)
レベッカ・ファーガソン=ユージニア王女
イングリッド・ボルゾ・ベルタル=アタランテ(女戦士)、トビアス・ザンテルマン=レーソス、アクセル・ヘニー=テュデウス、ルーファス・シーウェル=アウトリュコス
感想
開始5分で「本作の主人公ヘラクレスは神の子などではなく、ただの人間」と明かされ「おいおい大丈夫かよ、この映画」と思ったものの、見終わった後には「筋肉ですべてを解決する、たまにはそんなヘラクレスがいてもいいんじゃない?」と思えるくらいに楽しめました。では以下、本作の要点。
・本作はヘラクレスという名前の超強いただの人間のおっさんが己の肉体と筋肉を武器に、敵を蹴散らしていくアクション映画です。

・ヘラクレスの武器は棍棒と鍛え上げた拳。敵は豪快にぶっ飛ばす。
・槍使いのじじいや弓が得意な女戦士、ナイフ投げの達人など、仲間もみんなそれぞれ戦い方が違うので見ていて楽しい。その上強い。

このじいさんがまた渋いんです。

志村、うしろー!

女戦士「気づいとったで!」
・ヘラクレスは神の子でこそないが、人柄なのか持って生まれたカリスマ性なのか仲間からは絶対的な信頼があり、たとえメリットがなかったとしても自分の信念に従って行動するなど、キャラが立っていて魅力がある。

そしてこの熱さである。
・大軍VS大軍の戦闘シーンも大迫力。


この女戦士が強いうえ見せ場が多く、格好良かったです。「お色気シーン?そんなもん知らんがな」というくらい戦闘ばかりしているのになぜか美しく見えるというのもグッド。
ストーリー的には終盤でちょっとしたどんでん返しがありました。ただ、そこから先の展開が駆け足気味で強引に話を終わらせている感があり、ちょっと物足りないかなと感じました。
最終盤はヘラクレスの強さが人間じゃない領域に片足を突っこんでいたり、ラストが超テキトーだったりと半ばやけくそ気味で、突っこみどころが満載でした。でも、これはこれで笑えるからいいのかなと。
以上、気になるところはあるものの、ヘラクレスと仲間たちが魅力的だったおかげで思っていた以上に楽しめました。
エンディング後のスタッフロールにちょっとした小ネタがあるのも良かったです。「伝説の真実なんてそんなもの。勝てばよかろうなのだー」という感じの内容で、見ていて思わずフフっと笑ってしまいました。

作品オススメ度 ★★☆ 楽しめた
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