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仄暗い水の底から

母と娘の悲しいホラー。少しずつ情緒不安定になっていく黒木瞳の迫真の演技が見モノ。

DVDイメージ
2002年/日本/101分/ホラー
監督/中田秀夫「リング」
原作/鈴木光司「浮遊する水」
キャッチコピー「ずっとずっといっしょだよね、ママ」

あらすじ

離婚調停中の松原淑美(よしみ)は、元夫・浜田と6歳の娘・郁子(いくこ)の親権をめぐって争っていた。淑美は娘と一緒に暮らせるマンションに引っ越すが、部屋は雨漏りが激しく、天井には大きなシミがあった。
ある日、マンションの屋上で子供用のものと思われる赤いバッグが見つかった。後日、淑美は2年前に河合美津子という少女が行方不明になったことを知る。「何かがおかしい」

出演
黒木瞳=松原淑美
菅野 莉央=郁子
小日向文世=浜田邦夫
小木 茂光=岸田弁護士

感想

私は本作に摩訶不思議な「何者か」に人が次々と殺される阿鼻叫喚のホラーを期待して鑑賞したんですけど、そもそもそういう類の映画ではなかったみたいで、「あれっ?思っていたのとちょっと違う・・」と肩すかしをくらいました(笑

ホラーというよりは、母淑美と娘郁子のドラマという感じですね。幽霊はハッキリ言ってオマケです。「お母さんと娘の行き詰まったリアルな日常を描くために幽霊を登場させました」といったところでしょうか。

母子家庭で経済的、精神的にもいっぱいいっぱいの中でひとり奮闘する淑美のけなげな姿がリアルです。マンションの管理人に相談するもちっとも相手にされず、不動産会社も責任逃れ。

淑美は話が進むにつれてどんどん情緒不安定になっていくんですけど、その姿が黒木瞳の神がかった演技も手伝って、「こういう人、私たちの身近にもいそう・・」と感じるくらいにリアルなんですよね。

そのあまりのリアルさには、見ているコチラまで不快感を感じるくらいです。

中でも、「淑美がおイタをした郁子を叱ろうとしながらも、怒りをこらえるシーン」が印象的でした。「怒鳴りたいけど、すんでのところで我慢する、むしろ我慢しなきゃ!」という苦しい気持ちが、子供のいない私でもわかるくらいに伝わってきました。

この気持ちは、たとえて言うなら「仕事でいっぱいいっぱいの状況の中で後輩がポカをやらかした時に感じる気持ち」に近いですね。

保育園で母親の迎えを待っている郁子の寂しそうな姿も現実にありそうな光景で胸が痛みます。これら「どこにでもいそうなリアルな母娘の姿」を描ききった後でのラストシーンは見モノです。

私のような独身男よりも、お子さんがいる人の方がより楽しめる映画かな?と思います。


作品オススメ度 ★★☆ 楽しめた

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小説 サントラ

スガシカオが歌う本作の主題歌「青空」はサントラの13曲目に収録されています。




トップへ|ページ上部へ|投稿日:2012/11/5

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