イップ・マンシリーズを順番にレビュー(3作品)
イップ・マン(葉問/ようもん)とはブルース・リーの師匠で、実在の人物(1893年生ー1972年没)です。シリーズはリリースされた順に序章、葉問、誕生の3作品あります。作品内での時系列は誕生→序章→葉問の順番です。3作品(特に序章と葉問)ともアクションがスゴいです。
1、2作目ではドニー・イェンが、3作目ではデニス・トーがイップ・マンを演じています。

ドニー・イェン。絵に描いたような人格者として描かれています。

イップ・マンの若い頃(誕生)を演じたデニス・トー。2人を並べて見ると似ているような気もしますね。
それでは、3作品を簡単にレビューしていきたいと思います。参考になれれば幸いです。
1作目:イップマン 序章
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英題/Ip Man
監督/ウィルソン・イップ
音楽/川井憲次
あらすじ
1935年、中国。沸山(ふっさん)は武館(道場)が立ち並ぶ武術の里である。ある日、カム・サンチャウ率いる道場破りが現れ、里の師匠を次々に倒していく。
カムは里で1番の使い手と言われている、「詠春拳(えいしゅんけん)のイップ・マン」の噂を耳にする。
レビュー
最初から最後までイップ・マンがアホみたいに強いです。「イップ・マン強すぎワロリンシュwww」とでも言いたくなるくらいに強いです。手技・足技ともにスピード感がハンパありません。
池内博之演じる日本人将校・三浦もカッコ良いです。
なお、作品の背景になった時代が時代なのか、管理人が気にしすぎなだけなのか、反日的な描写が多いです。こういった描写が気になる、もしくは苦手な方はご注意くださいませ。
作品オススメ度 ★★☆ 楽しめた

2作目:イップ・マン 葉問
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原題/Ip Man2
監督/ウィルソン・イップ
音楽/川井憲次
あらすじ
1950年、香港。極貧生活を送っていたイップ・マンは、妻子を養うために武館を開こうとする。しかし、香港で武館を持つためには、様々な門派の師匠の挑戦を受け、彼らに勝利する必要があった。

切実。
レビュー
イップ・マンは相変わらず無敵です。
序章での「流れるような動きで魅せる静的なアクション」に比べると、「周りにあるものをふんだんに利用した動的なアクション」が増えています。イメージ的には、ジャッキー・チェンのそれに近いですね。
途中からは突如として「ロッキー」を思わせる白人とのボクシング映画に変わります。
今回は白人が過剰なまでに悪者として描かれています。そのおかげもあってか、イップ・マンとムキムキの白人ボクサーの異種格闘技戦はかなり盛り上がります。
弟子がアホすぎたり展開が急すぎたりと、気になるところはたくさんあるのですが、「アクションが楽しめたからそれでいいかあ」という感じの映画ですね。

早く・・!
作品オススメ度 ★★☆ 楽しめた

アクション監督兼ホン師匠役のサモ・ハン・キンポー。誕生でもちょい役で登場します。
3作目:イップマン 誕生
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英題/The Legend is Born-Ip Man
監督/ハーマン・ヤウ、ハーマン・ヤオ
音楽/マク・ジャンフン
あらすじ
1905年、沸山。幼いイップ・マンは父のもとを離れ、義兄のティンチーと共に詠春拳武館で修行を始める。1915年、立派な青年に成長したイップ・マンは香港へ留学する。

1、2作目ではカム役、3作目では義兄ティンチー役のルイス・ファン。
レビュー
イップ・マンの若い頃を描いた話です。妻となる女性ウィンシンとの馴れ初めも描かれています。
デニス・トーのアクションは確かにスゴいです。でも、前2作で主役をはったドニー・イェンと比べるとどうしても見劣りします。
ストーリーも中途半端で、悪役のスケールも小さいです。というか、悪役の見た目が「海外から見た間違った日本」そのまんまなんですよね。
以上、コレ単体ならそこそこ楽しめるんですけど、面白かった前2作と比べると、物足りなさを感じてしまいます。
作品オススメ度 ★☆☆ イマイチ

出演者&登場人物
ドニー・イェン=イップ・マン(葉問)/1、2に出演サイモン・ヤム=チンチュン(清泉)/1、2
リン・ホン=ウィンシン(永成)/1、2
池内博之=三浦閣下/1
ルイス・ファン=カム・サンチャウ(金山找)/1、2 ティンチー(天賜)/3
サモ・ハン・キン・ポー=ホン師匠/2 チェン・ワースン師匠/3
ホァン・シャオミン=レオン/2
デニス・トー=イップ・マン/3
ダーレン・シャラヴィ=ツイスター/2
クリスタル・ホアン=ウィンシン/3
おわりに
管理人の感想は「うん、面白かった」くらいのものなんですけど、世間での評価(特に序章)はかなり高いです。なので、たいていの人は楽しめるんじゃないかと思います。ちなみに、誕生でイップ・マンに稽古をつけた薬屋の老人ピックは、イップ・マンの実の息子イップ・チュンです。このおじいちゃんは、80代後半とは思えない技を披露してくれます。
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何年経っても年をとらない長男チュン君。 |
左から序章/1935年、葉問/1950年、誕生/1929年。 |
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