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ホラー映画「呪怨1、2(劇場版)」をまとめてレビュー

「布団の中」という聖域を恐怖の空間に変えた伽椰子の所業は許しがたい。



伊藤美咲「布団の中なら安全(キリッ 」伽椰子「ドーン」


呪怨といえば、佐伯家に立ち入った人や関係のある人(ときにはまったく関係のない人まで)を問答無用で呪い殺す怨霊・伽椰子の恐ろしさと理不尽さで知られるホラー映画ですよね。

この呪怨シリーズは1999年のビデオ版にはじまり劇場版やハリウッドリメイク版など、これまでに数多くの作品が公開されてきました。⇒ビデオ版のレビュー(1、2)

さて、今回はそんな呪怨シリーズの中でも特に知名度の高い劇場版の1と2をレビューしていきたいと思います。

2015年6月に公開された最新作「呪怨-ザ・ファイナル-(公式サイト)」を見る前の予習がてらにでもお読みいただけると嬉しいです。

⇒関連記事:「呪怨」シリーズの一覧を公開順にまとめ

呪怨とは

つよい怨みを抱いたまま死んだモノの呪い。それは、死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。

ー本編字幕より引用ー

そもそも、伽椰子って誰?目的はなに?

劇場版では佐伯伽椰子についての描写がかなり少ないので、レビューの前にビデオ版と共通する設定を簡単にまとめ。


佐伯伽椰子(さえきかやこ)とは
・どこにでもいる普通の主婦。夫の剛雄(たけお)と息子の俊雄の3人暮らし。
・伽椰子は学生のころの同級生・小林に猛烈な片思いをしており、彼への狂気なまでの熱い思いを日記に書きつづっていた。(剛雄と結婚してからも)

※ビデオ版
・日記が剛雄に見つかる。嫉妬深い剛雄は伽椰子が小林と不倫をしていると思いこむ。
・伽椰子は激昂した剛雄に殴る、蹴るの暴行を受け、強い怨みを持ちながら死亡
・剛雄は伽椰子だけではなく、息子の俊雄が飼っていたネコも殺す。剛雄は事件の後に変死。
・俊夫はビデオ版では死亡、劇場版では事件の後行方不明に。
・事件以降、空き家になった佐伯家に引っ越した家族やその関係者がつぎつぎにトラブルにあう。
伽椰子の目的
・1人でも多くの人に自分が経験したものと同じ苦痛を味あわせること(もしかしたら間違ってるかも)
・息子の俊夫も伽椰子の仲間っぽい。全身白塗りに白いブリーフ、猫の鳴き声がトレードマーク。

1作目:呪怨1(劇場版)

DVDイメージ
2003年/日本/92分/ホラー
監督・脚本/清水崇
音楽/佐野史朗





あらすじ

福祉センターでボランティアをしている理佳は、徳永幸枝という寝たきりの老婆の様子を見に行った。徳永家は異常なまでに散らかっていた。
理佳が家の中を掃除していると妙な物音が聞こえてきた。物音をたどった先にはガムテープで封印された押し入れがあった。
理佳は不気味に感じながらも、押し入れにはられているガムテープをはがそうとするが・・。


剥がしちゃらめぇぇ!


レビュー

複数のエピソードからなるオムニバス形式で話が進むという点と、時系列がぐちゃぐちゃになっているため気を抜いたらすぐに頭がこんがらがってしまうという難点はあるものの、公開当時に1世を風靡した映画だけあってか、恐怖要素はハンパなかったです。

恐ろしさの見せ方としては「一瞬だけチラっとうつる、物音だけで何もない」といった邦画ホラーお得意のパターンと「スクリーンに堂々と登場して私たち視聴者に目いっぱいの恐怖(と笑い)を提供してくれる」洋画ホラーお得意のパターンが上手くミックスされていました。


ガラスに一瞬だけ映る俊雄君。私はこういう見せ方に弱い。



画面にドドンと映る、直接的な描写も怖かったです。


割合としては「邦画の恐怖パターンが3割、洋画の恐怖パターンが7割」といったところでしょうか。
中盤以降は伽椰子、俊雄ともに出番が多すぎで恐怖を通りこして笑ってしまうところもたくさんあったものの、トータルとしてはかなり面白かったです。


「とりあえず目を見開いておけば怖いんやろ?な、な!」という風潮。でも、面白いから許す。



でも、コイツらはダメ。だって、見た目がそのまんまゾンビなんだもん。



「監視カメラの映像に何かが・・・」っていう演出も怖いよね。



奥菜恵を見ると「天国に一番近い男(Amazon)」というドラマが見たくなってしまうのは私だけでしょうか(笑


ちなみに、本編のエピソードは理佳、勝也、仁美、遠山、いずみ、伽椰子の計6本です。
「見たんだけど、内容がこんがらがってよく分からない」という人は下記のサイトを参考に。時系列がとても詳しく書いてあります。※ ネタバレ注意

映画『呪怨』(劇場版) ――サービス満点のお化け屋敷 - 萌え理論ブログ





作品オススメ度 ★★★ おすすめ

2作目:呪怨2(劇場版)

「どうやったらより怖く見えるのか」を突き詰めすぎた結果、演出過剰のギャグ映画になった。

DVDイメージ
2003年/日本/92分
監督・脚本/清水崇
音楽/佐野史朗







www


あらすじ

ホラークイーンの異名を持つ女優・京子は、とある心霊特番のロケで「呪いの家」といういわくつきの家を訪れた。ロケ収録の後、京子をはじめとする番組関係者は「事故にあう、失踪する」等、次々に謎の災難に見舞われる。


ロケに参加した人も怪死するんですね、わかります。


レビュー

1と同様、オムニバス形式で話が進むんですけど、ストーリーの時系列が分かりにくく、混乱しがちだった1に比べて、2はかなり分かりやすくなっていたので見やすかったです。

肝心のホラー描写ですが、これまた1と同じく、邦画お得意のパターンと洋画お得意のパターンの2つが上手に演出されていました。


チラっと見えるのが怖い。



顔がハッキリ見えるよりも、ちょっとボヤけてよく見えないくらいの方が怖いよね。


でも、呪怨シリーズ自体がビデオオリジナル版から通して4作目になることもあってか、さすがの恐怖描写にも見慣れた感があり、大して怖くありませんでした。

ただ、面白くなかったのかというと、そんなことはなかったです。

マンネリ感をなくすために製作者陣が知恵をひねり出して作ったと思われる斬新な恐怖描写の数々は、「その手があったか!」「今度はそうきたか!」と、私を存分に笑わせてくれました。


この後、畳から伽椰子がニョキニョキと生えてくるんです。



(゚∀゚)!



「死ぬかと思うような目にあったエピソードを教えてください」「いま」


オムニバスのストーリーは京子、朋香、恵、圭介、千春、伽椰子の全6編です。

個人的には、ストーリーは2よりも1の方が好みなのですが、DVDの特典映像にある清水崇監督のインタビューによると。
呪怨1は男性からの評判が良かったので、2は女性の方から共感を得られるよう、「いかに怖がらせるか」というメインのテーマとは別に「母性、または母性愛」を隠れたテーマとして作ったそうです。

「母と子のつながり」が各所で描かれている2よりも、伽椰子の恐怖を前面に押し出している1の方が怖く感じたのも、私が男だからなのかもしれませんね。




作品オススメ度 ★★☆ 楽しめた

出演者&登場人物

奥菜恵=仁科理佳(1に出演)
藤貴子=佐伯伽椰子(1、2)
尾関優哉=佐伯俊雄(1、2)
松山タカシ=佐伯剛雄(1、2)
津田寛治=徳永勝也(1)
松田珠里=徳永和美(1)
伊藤美咲=徳永仁美(1)
田中要次=遠山雄治(1)
上原美佐=遠山いずみ(1)
市川由衣=千春(1、2)
酒井法子=原瀬京子(2)
斉藤歩=石倉将志(2)
新山千春=三浦朋香(2)
堀江慶=朋香の彼氏(2)
山本恵美=大林恵(2)
葛山信吾=大国圭介(2)

おわりに

これはビデオオリジナル版と劇場版の計4作を見て思った個人的な意見なんですけど、単純な怖さでは劇場版の1、ホラー映画としての完成度ではビデオオリジナル版の1かなあと感じました。

2はビデオ版、劇場版ともに恐怖描写にギャグ要素が多かったです。

1か2の片方だけ見るのもいいのですが、1と2の両方に登場する人物もいるので、1と2をセットで見るのもいいですね。


関連動画:推定少女/鍵が開かない
1のエンディング曲。恐ろしい本編とは打って変わってどこか哀愁漂うメロディがナイス。


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トップへ|ページ上部へ|投稿日:2014/7/12

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