七つまでは神のうち
映画としてはイマイチなんだけど、ストーリーはお見事。![]() |
監督・脚本/三宅隆太
あらすじ
日本では、毎年数多くの行方不明者がいるという。10年前のある事件をきっかけに心に傷を持つ少女・和泉繭(いずみまゆ)は、偶然ワゴン車に監禁された少女を見つけた。繭はその場に一緒にいた父とともにワゴン車を追いかけた。山道の中、ワゴン車は少女を置いて走り去った。
「ワゴン車のナンバーを確認してくるから、お前はここで警察を呼べ」。父はそう言って繭に携帯を渡し、走り去った。携帯は圏外だった。詰んだ。
出演
日南響子=和泉繭
飛鳥凛=西川麗奈
藤本七海=岸本かおる
霧島れいか=遠藤真奈/さくらという少女の母親
感想
わらべ歌「通りゃんせ」で語られている「神隠し」をテーマにした和製ホラーです。この歌ができあがった背景には、「昔は乳幼児の死亡率が高く、いつ神の元に召されるかわからなかった」ということがあるそうです。さて、映画の感想ですが、残念ながら、面白くありませんでした。何でかっていいますと、最初から最後まで、すべての伏線が伏せられたままなんですよ。
ほら、たいていの映画だと、途中で何らかの謎や伏線が提示されて、続きを見ることによってその伏線が「なるほど、さっきの描写はこういうことだったのか!」と分かるじゃないですか。
それがないんですよ、この映画。途中で提示された伏線の回収が最後の最後までないんです。
ちょっとくらいは教えてくれてもよさそうなのに、最後の最後まで、頭に「?マーク」が点灯したままなんです。結末は素晴らしいのに、そこまで到達する前に「ああ、分からん。もういいや」と、こっちが疲れてしまうという。
怖さの種類としては驚かせ系ですね。特に開始30分あたりのとあるシーンでいきなり登場する市松人形が怖すぎました。
たいていのホラー映画で笑ってしまう私でも、このシーンはあまりにも怖すぎて思わず飛び上がり、その勢いで手をテーブルにぶつけてしまいました。
以上、イマイチはイマイチなのですが、市松人形の怖さと、最後まで見終わった後に感じる「なるほどな〜」感は見て欲しいなあと思う映画です。あと、主演の日南響子さんがとてもかわいかったです(笑
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昔の人の作曲センスってスゴいですよね。 |
作品オススメ度 ★☆☆ イマイチ
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1番右は、主演の日南響子さんが歌っている本作の主題歌「Save me」です。