お姉チャンバラ THE MOVIE
お姉さんとチャンバラしかないんだろうなと思っていたら、やっぱりお姉さんとチャンバラしかなかった。![]() |
監督/福田陽平「×ゲーム」
音楽/碇英記、窪田顕之、藤野智香
原作/PS2のゲーム「お姉チャンバラ」
あらすじ
西暦20XX年。D3コーポレーションが人体蘇生に成功する。それと同時に各地に人食いゾンビが現れ、世界はゾンビだらけになってしまった。忌み血(いみち)と呼ばれる戦闘民族の血を引く少女・彩は、仲間の勝治と旅をしている。旅の目的は「彩の妹・咲を探すこと」と「ゾンビを退治すること」である。

出演
乙黒(おとぐろ)えり=彩(あや)
中村知世(ちせ)=咲(さき)
脇智弘=勝治(かつじ)
橋本愛実=レイコ
倉内沙莉(さり)=麻実、諏訪太郎=杉田、渡辺哲=朧(おぼろ)
感想
ゲーム未プレイ・予備知識ゼロの状態で鑑賞しました。「どうせ水着の姉ちゃんが戦うだけのB級映画っしょ〜、見終わった後に盛大にコキ下ろしてやるかあ」なんて製作者に知られると怒られそうな先入観バリバリで鑑賞したんですけど、これが意外と面白く、思っていた以上に楽しむことができました。

私が鑑賞前に持っていた「ポン刀背負った水着の姉ちゃんが戦うだけ」という先入観はそのまんま当たりで、ストーリーに見るべきところなんて皆無なんですけど、なんと言うかこの映画、殺陣にしろ、CGにしろ、音楽にしろ、演出がとっても上手なんです。
特に中盤の「勝治が行方不明になっていた妹・麻実と再会するシーン」では「ゲーム好きのツボをつかみすぎやろ〜」というくらいに盛り上がる音楽が流れ、そこから先は「待ってました!」といわんばかりにカッコ良い展開が始まるんです。
この演出の上手さには、どう頑張って見てもチープな三文芝居を「うう・・いい話じゃねえか」と思わせてしまう、謎の勢いがありました。
肝心のチャンバラですが、音楽とCGがいい仕事をしているおかげか、「この手の低予算映画にしては珍しく、ゲームっぽい雰囲気が上手く表現されているなあ」と感じました。
主役の彩は笑っちゃうくらいに強かったです。
特に終盤、追い詰められた彼女が本気を出すシーンは必見です。このシーンでは、感動したらいいのか笑ったらいいのか何だかよくわからない、異様な盛り上がりを魅せてくれます。
私はまさか漫画ではなく、実写映画で「今のは私ではない、それはざ○ぞ○だ」を見ることができるとは思いませんでした。

カチ切れ直前の彩
出番は少ないものの、銃使いのレイコもかなりの強さを見せつけてくれます。

気になるお色気については、トータルではまずまずといったところでしょうか。
彩は、演じた乙黒えりさんが若く見える顔立ちのせいか、お姉さんというよりは少女という感じで、お尻は見事なのですが、お色気については今ひとつです。
その代わりなのか、レイコ役・橋本愛実さんの胸の谷間の破壊力が凄まじかったです。その素晴らしさは「いい年してなんでこんなものをまじまじと見てしまうんだろう・・(∀`*ゞ)デヘヘ」と思うくらいです。
妹の咲は制服を着て日本刀を淡々とブン回す姿がかわいかったです。ゲーム「三国無双」あたりに出てきそうなキャラですね。

キリっとした目元が印象的。
以上、どうやったってB級なんですけど、TVゲームが好きな人なら、楽しめる映画かな?と思います。というか、正直言うとけっこう面白かったです。そうそう、本編にはキル・ビル Vol.1のGOGO夕張の影響を受けたとしか思えないキャラが登場します。
作品オススメ度 ランク外・バカ
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WASABI(ワサビ) ジャン・レノ主演。
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邦画へ|ランク外・シリーズまとめへ
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18禁なのはエグいからなのか、エロいからなのか。
サントラ
エンディングで流れた川田まみの主題歌「翡翠 -HISUI-」はサントラ未収録です。