リベリオン〜反逆者〜
ガン=カタ&クリスチャン・ベール強カッコ良すぎお茶吹いたwww![]() |
原題/Equilibrium
監督・脚本/カート・ウィマー
音楽/クラウス・バデルト
あらすじ
近未来。人類は過去の戦争から「人が感情を持つと争いをする」ことを学んだ。次に戦争がおこると世界は滅んでしまう。そうならないよう、人々は感情を抑える薬「プロジアム」を定期的に服用していた。政府はジョンら「クラリック」という特殊捜査官を派遣していた。クラリックの役目は、感情を揺り動かす原因となりうる「絵画や音楽などの芸術作品」を処分し、感情を発露してしまった人間に厳しい処分を下すことである。

モナリザがー!
出演
クリスチャン・ベール=ジョン・プレストン/最強のクラリック
エミリー・ワトソン=オブライエン・メアリー
アンガス・マクファーデン=副総裁
ショーン・ビーン=パートリッジ/ジョンの相棒
ウィリアム・フィクナー=ユルゲン、テイ・ディグス=ブラント
感想
本作の見どころはなんと言っても、主人公ジョンことクリスチャン・ベールが振るうガン=カタのアホみたいな強さにあります。
相手の方が先に引き金を引いていたのにこのありさまだ!
この映画オリジナルの武術「ガン=カタ/銃の形」とは、本編のナレーションによると、相手の動きや銃弾がどこから飛んでくるのかを予測し、それらが当たらない、かつ、自分が攻撃するのに最も効果的な位置に立ち、効率的に攻撃をしていく武術です。

つまり、ガン=カタとは、「相手の攻撃はくらわない、コチラの攻撃は100発100中」という格闘技です。ぶっちゃけチートですね。私が敬愛する暴走特急のスティーブン・セガールでさえ、ここまで強くはありません。
冒頭、暗闇の中での銃撃戦にはじまり、複数名に銃を突きつけられた状況から楽勝で逆転するなど、笑っちゃうくらいの無敵っぷりを披露してくれます。
ストーリーは、この手の映画ではある意味お約束の「任務に忠実な主人公が政府の体制に少しずつ疑問を持って・・」という感じの内容です。
細かいことについては実際に見ていただくとして、私はこの映画を見終わった後に本作の「人は感情を持つと争いをおこす」「感情さえなければ争いをおこすことはない」という設定について「うむむ・・」と、思わず考えこんでしまいました。
というのも、これは映画イキガミを見たときに感じたことでもあるのですが、本作の設定って、映画の世界観というだけではなく、どことなく現代社会に似ているところがあるような気がしたんですよね。

階段を無表情で登っていく映画の中の人々。

私はこの光景を見ていると言いようのない、不気味なリアルさを感じてしまうんです。
本作に登場する人々の心の中には、「感情を持つこと=悪」「感情を持たず、任務に忠実なクラリックは偉い」という価値観があります。
現代の日本社会では、すべてがそうというわけではありませんが、
・いい大人が自分の好きなように、自由に生きることはわがまま、自分勝手。
・嫌なことや大変なことを我慢し、コツコツとまじめに生きる人は偉い。
こういった風潮が少なからずはあると思います。
このことを否定するつもりはありません。私ももちろん「コツコツとマジメに生きる」のは素晴らしいことだと思いますし、そうありたいと思っています。でも、何かが引っかかるんですよね。
なんと言いますか、私自身が「人間はコツコツとマジメに生きることが素晴らしい」ということを自分の頭を一切使わずにそう思っているというか。
自分の頭を使っていないのに、「そういうものだから、みんなそうだから、そう言われて育ってきたから」という理由・・つまり思考停止状態で、「人間はコツコツとマジメに生きることが素晴らしい」と考えているというか。
「その考えが正しいこと」というのをどこかの誰かに自分でも気づかない間に刷り込まれているような気もするんですよね。
「常識」っていうものはそもそもそういうものなのかもしれないんだけど、なんだかスッキリしないというか。「常識」を作っているのは一体誰なんだというか。
たかが映画くらいで「何言ってんだコイツ」って話ではありますが(笑
そんな「考えてもどうしようもないこと」が気になる、大人の中二病を発症した、5月のある1日の出来事でした。
こういうときは風呂でも入ってさっさと寝るに限りますね。
そうそう、個人的には、「終盤、クリスチャン・ベールが日本刀を持った複数名に囲まれ、絶対絶命!と思わせた10秒後に彼らを余裕しゃくしゃくで蹂躙するシーン」がツボでした。その後に続く敵の親玉の「ポカーン ( ゚д゚)」という表情は必見です。
長々と最後までお読みいただき、ありがとうございました。

娘役の子がかわいすぎ。この子は絶対に美人になる(笑
あ、エミリー・ジーベルトっていう役者さんだそうです。
作品オススメ度 ★★☆ 楽しめた
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