るろうに剣心
「漫画の実写化って失敗しない?大丈夫なの?」と心配していたら予想以上に剣心してた。![]() |
監督/大谷啓史「ハゲタカ」
音楽/佐藤直紀
原作/和月伸宏「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」
流浪人(るろうに)とは「流れ者、放浪者」を意味する。原作者が作った造語。
あらすじ
幕末の動乱期、「人斬り抜刀歳」と呼ばれる修羅さながらに人を斬った男がいた。時は流れ、明治11年・東京。あてのない旅をしている剣客の緋村剣心は、ある張り紙を目にする。張り紙には「人斬り抜刀歳という男が神谷活心流を名乗り、辻斬り(通り魔)を繰り返している」とあった。
出演
佐藤健=緋村剣心、武井咲=神谷薫、青木崇高=相楽左之介、田中偉登=明神弥彦
、蒼井優=高荷恵、江口洋介=斎藤一(藤田五郎)、香川照之=武田観柳、吉川晃司=鵜堂刃衛
感想
映画で剣心の勇姿を拝める日が来るなんて、連載当時、この漫画や幽遊白書を読んで育った世代としては嬉しい限りです。「でも、アニメを実写化って、大丈夫なのか? ドラゴンボールの映画版はアレだったし・・」という不安もあったのですが、フタを開けてみると意外や意外、私が思っていた以上に「るろうに剣心」してました。
剣心は開幕早々、スピード感たっぷりの飛天御剣流を披露してくれます。技名の叫びこそないものの、「あっ、これはこの技かな?」と思わせる攻撃もチラホラあります。左之介の斬馬刀や斎藤一の例の技など、他キャラの再現度もなかなかです。

「薫殿の言うことは人を一度も〜」のくだりや「5人分の朝飯と朝風呂の〜」など、原作ファンがニヤリとするシーンやセリフもあります。

キャスティングにも違和感はありませんでした。
香川照之の圧倒的な存在感は主役を食ってしまいそうなくらいです。クズの悪者をやらせたら、この人の右に出る者はいませんね。江口洋介の斎藤一はカッコ良すぎです。

そしてそして何よりも、吉川晃司の鵜堂刃衛がハマりすぎです。その再現度の高さには、刃衛のことなんてすっかり忘れていた私でも、「あっ、刃衛だ!」と言ってしまいそうになりました。
ストーリーは「物語開始〜武田観柳邸突撃まで」です。原作と比べると細かい違いはたくさんあるのですが、わずか2時間の間によくここまでまとめたものだなあと思います。
以上、原作を読んでいない人はもちろん、原作好きの方でも十分に楽しめると思います。個人的には、まず無理なことなんですけど、「物語の山場でアニメ版のBGMが流れて欲しかったなあ」と思います。
作品オススメ度 ★★☆ 楽しめた
関連作品
半次郎 西郷隆盛と西南戦争。
ゆれる 香川照之の演技が神がかってます。
マスク・オブ・ゾロ 西洋チャンバラはどうですか
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参考動画:川本真琴 1/2 |
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サントラについて
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劇場版のエンディング曲「The Beginning/ONE OK ROCK」はサントラに収録されていません。