スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ
「日本版マカロニ・ウエスタン!」なんだけど、西部劇への愛を詰め込みすぎたせいでテンポが悪くなった。![]() |
監督/三池崇史「ゼブラーマン」
音楽/遠藤浩二
あらすじ
白の源氏と赤の平家が雌雄を決した「壇ノ浦の戦い」から数百年後の世界。源氏のボス・義経と平家のボス・清盛は、とある村に眠っているといわれる「お宝」をめぐって対立していた。そんな中、ひとりのガンマンが村を訪れる。その男はとんでもなく凄腕のガンマンだった。

出演
伊藤英明=ガンマン
伊勢谷友介=源義経
佐藤浩一=平清盛
桃井かおり=ルリ子
木村佳乃=静、香川照之=保安官
感想
冒頭でタランティーノがちょい役で登場していたり、ストーリーが復讐劇っぽかったりと、日本版キル・ビルという感じの映画ですね。世界観が西部劇風の雰囲気なのは、黒澤明監督の「用心棒」の洋画版ともいえる「荒野の用心棒」へのオマージュなのだとか。
さてこの映画、肝心の内容はというと、ハッキリ言ってイマイチですね。
伊藤英明や伊勢谷友介、木村佳乃など、出演している俳優が豪華なのはいいんですけど、それぞれに見せ場を持たせようとしたのか、かえってごちゃごちゃしていた見づらかったです。

そうは言っても、伊勢谷友介はムッチャ男前でした。ベルトの重ねかたがおしゃれですね。
佐藤浩一と香川照之のキャラが濃すぎて、主役の伊藤英明を喰っていしまっていたことも残念。

タカさんの体を張ったギャグは最高に面白かったです。
余計なストーリーを30分ほど削って90分くらいの内容にしておけばもっと面白い映画になっていたのかなあ?と思います。
とはいえ、シャロン・ストーン主演の西部劇「クイック&デッド」を意識したと思われる、桃井かおりの女ガンマン姿はめっさくさ格好良かったです。

作品オススメ度 ★☆☆ イマイチ
関連作品
大帝の剣
マーヴェリック
デスペラード
リベリオン
ザ・シューター/極大射程
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上で書ききれなかった出演者のみなさん
小栗旬=アキラ安藤政信=与一
堺雅人=平重盛
石橋貴明=武蔵坊弁慶
松重豊=トシオ
クエンティン・タランティーノ=ピリンゴ
香取信吾=リッチ

タランティーノはちゃぶ台返しがやりたかっただけだと思うの。
主題歌の「ジャンゴ〜さすらい〜」を歌っているのは北島三郎だったりする。