東京残酷警察
「ワニ女が、カッター女が、血しぶきが!」タランティーノも裸足で逃げ出すA級ゴアムービー。![]() |
原題/Tokyo Gore Police
監督/西村喜廣
音楽/中村孝
あらすじ
東京には自らの肉体に改造をほどこした凶暴・凶悪な殺人犯「エンジニア」がはびこっていた。一方、警察は民営化され、犯罪者、特にエンジニアには容赦なく天誅を下していた。そんな中、女性警官のルカはエンジニアを狩る「エンジニアハンター」として犯罪者を成敗する毎日をおくっていた。ルカには「警官の父親を目の前で殺された過去」があった。

出演
しいなえいひ=ルカ
板尾創路=ミヤマ
菅田俊=警察署長
紅井ユキヒデ=機動隊長
長澤つぐみ=ワニ女、山本彩乃=カッター女
感想
本作は2007年の映画片腕マシンガールに続く「Tokyo Shock」シリーズの第2弾だそうです。私は何の予備知識もナシに「日本刀を背負った女性が活躍する」ってだけで鑑賞したんですけど、コイツはいいですね、私は開始2分の一発ギャグでツボをつかれ、何かに憑りつかれたかのように最後まで一気に見てしまいました。
この手の映画ってカワイイ系の女優が主役を務めることが多い気がするんですけど、主演のしいなえいひさんはその中では珍しく、キリっとした凛々しい顔立ちで、アクションもしっかりこなしていました。
イメージ的にはキル・ビル Vol.1のルーシー・リューに近い気もしますね。

コントのノリで演技をしているような板尾や「ガハハハ!」と笑ってばかりの警察署長など、登場人物もみんないい味を出していました。

ワニ女やカタツムリ女、放送制限ギリギリのイス女など、視覚的にも面白いキャラクターがいっぱいでした。その中でも、犬女との熾烈な戦いは必見です。
至るところにくだらないブラックジョークが散りばめられているのもいいですね。全部が全部、あきれるほどに面白くないんですけど、それがかえって笑えてしまう不思議な勢いだけはありました。

以上、内臓がデロデロ飛び出したり、子供たちが人間の首でサッカーをしたり、生きたまま腕や足や○ン○を食いちぎられたり、バラバラになった人間の体をダンボール詰めしたりと、他の映画に比べるとちょっとばかり過激な表現も多々ありますが、そういうスプラッタ描写が好きな人ならかなりハマるんじゃないかと思います。
しかしこの映画、ひょっとしたらA級ではなく、B級なのかもしれません。

ちなみに、本作は「片腕〜」同様、アメリカで製作・公開されたので、厳密には邦画ではなく洋画となります。
作品オススメ度 ランク外・バカ
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