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うずまき

原作には及ばないものの、意味不明な不気味さや気持ち悪さの再現度はなかなかのもの。

DVDジャケット
2000年/日本/91分/ホラー?
監督/Higuchinsky
原作/伊藤潤二の漫画「うずまき」

あらすじ

黒渦町。女子校生の桐絵は、幼なじみでありボーイフレンドでもある秀一の父親がカタツムリを熱心にカメラで撮影しているのを目撃する。
秀一の話によると、彼の父親は最近様子がおかしくなったらしく、会社にも行かず、うずまきの形をしたものをひたすら集めているそうだ。
それ以降、学校の螺旋階段から生徒が転落死する、火葬場の煙が渦を巻くなど、黒渦町では不可解な出来事が起こり始めた。

1

出演
初音映莉子(えりこ)=五島桐絵
フィーファン=斎藤秀一
大杉蓮=秀一の父
高橋恵子=秀一の母
諏訪太郎=桐絵の父、阿部サダヲ=山口君

感想

本作は「富江」や「首吊り気球」といった独特の世界観やキャラクター、圧倒的なシュールさが魅力のホラー漫画作家・伊藤潤二の代表作ともいえる作品「うずまき」の映画版ですね。

原作の漫画は、10年くらい前に一度読んだきりのため内容をほぼ忘れてしまっていたものの、「(良い意味で)意味不明で気持ち悪いという印象と、インパクトのあったシーンだけはハッキリと覚えている」という状態で鑑賞しました。

さて、感想ですが、原作の漫画にはやはり一歩およばないものの、原作を読んだときに感じた「わけが分からなくてとにかく気持ち悪い」というのは比較的よく再現されていたんじゃないかな、と思いました。

では以下、本作の印象に残ったところを簡単にまとめ。


印象に残ったところ(4つ)
1.映像が全体的に薄暗いのがいい。
2

本作は全編通して映像が薄暗く、どことなく不穏な雰囲気が漂っているのですが、それが作品の不気味さをいい具合に表現しているなあと感じました。
2.主役2人の演技が棒読み
主人公の桐絵とその幼なじみ・秀一くんの演技がとてつもなく棒読みで、「もうこれ、素人が演技した方が上手なんじゃない?」と思ったくらいにひどかったです。

特に秀一くんは演じている俳優のフィーファンが日本人ではないようで、演技どころか、日本語のイントネーションすら怪しいところが多々ありました。

ただ、これが映画を見るにあたってマイナスになるかというと一概にそうではないな、と感じました。

私は、主役2人の不自然なまでに下手くそな演技が「終始理解不能で、みんなうずまきに飲みこまれてぐるぐるになっていく」という本作の不気味さを盛り上げる重要な笑いどころ一種のスパイスのようなものとして作用しているのかもしれないな、と感じました。
(真顔で笑ったり、イントネーションがおかしい日本語で「行かなきゃならないんダー、どいてくれ」と言ったり)

・・・とは言っても、とてつもなく下手くそな演技なので、受け入れられる人とそうでない人がハッキリ分かれるとは思いますが。(私も慣れるまではかなりキツかったです)

3
私には秀一くんがコ○リコの遠藤に見える・・・
3.大杉蓮と阿部サダヲの演技がスゴい。
秀一の父親を演じた大杉蓮と桐絵の同級生・山口を演じた阿部サダヲの演技が怪演とも言えるレベルでスゴかったです。

主役2人の演技がひどいこともあってか、彼らと大杉蓮や阿部サダヲが共演しているシーンでは演技のレベル差が激しく、ただでさえシュールで気持ち悪い本作の雰囲気を盛り上げるのに一役買っていました。

4
こういうイロモノ要素の強い映画(失礼!)で本気を出せる俳優さんっていいよね。
4.ちょっとした描写が妙に笑える。
ホラー映画における恐怖と笑いは紙一重なのですが、本作は原作の作風がシュールなこともあってか、怖いはずなんだけど笑える、不気味なはずなんだけど笑える、というシーンが多かったです。

特に終盤、人がカタツムリになってしまった謎の生物・ヒトマイマイをはじめ、黒渦町で起こった不可解な現象を取材しにきたレポーターがカメラに向かって真顔で「巨大カタツムリの正体は人間だったのです」と言うシーンが秀逸でした。

5
ヒトマイマイ、もうコイツの存在自体が面白いです。どうやったらこんな気持ち悪い生き物を思いつくんだ(笑


また、最終盤での桐絵と秀一のシーンでは、ストーリー上の山場にもかかわらず、そのあまりのテンションの高さとぐるぐるさ加減に、思わず声を出して笑ってしまいました。

以上、ヒトマイマイを食べるシーンが再現されていなかったことが悔やまれる(再現されていても、それはそれで嫌だけど)ものの、原作のトチ狂った雰囲気をなかなかいい具合に再現できていたんじゃないかなあと思います。

見終わった後に「ああ、気持ち悪かった」と感じることができた点もグッド。

たいして怖くはありませんし、不気味かつ意味不明で気持ちの悪い内容なので、好みが分かれるとは思うのですが、楽しめる人には楽しめる映画かなあと。

個人的には、序盤で一瞬だけ映る、警察署の掲示板に貼ってある指名手配犯についての紙がツボでした。

6
作者ww


作品オススメ度 ランク外・バカ

関連作品
富江 アンリミテッド
呪怨1、2(劇場版)
戦闘少女 血の鉄仮面伝説
フロム・ダスク・ティル・ドーン
トレマーズ 気持ちの良いパニック映画。

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右の単行本にはレビューの冒頭で少しだけ触れた「首吊り気球」が収録されています。レビューとは関係ないのですが、個人的に好きな漫画なのでこの場をお借りしてご紹介。




トップへ|ページ上部へ|投稿日:2015/7/31

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